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麻酔科の先行きについて

麻酔科医の先行きについて聞かれることがありますので個人的な見解を述べます。
あくまで個人的な意見で研修医もしくは学生さん向けです。
結論としては将来フリーランスになるつもりで麻酔科医に今からなるのはやめといた方がいいと思います。
フリーの仕事は新専門医制度のせいで市中病院に若い医者が減ったせいで意外と引く手数多な感じは続いてるようです。
しかし、麻酔学会に行けばわかりますが女医率の急激な上昇があるため、結婚出産などを機に数年以内に好条件の病院に大学から移る流れが予想されます。今から専門医を取ろうという人達が資格を取る頃には好条件は減っていると思います。
そして、年々感じることですが麻酔料金の査定も厳しくなってますので点数が削られるのは時間の問題でしょう。
ちなみにフリーランスと関係ありませんが、集中治療は大変ですし、そもそもそんなに需要がありません。
ペイン単独は需要はあっても開業してもそれほど儲かりません。
麻酔科の業務が好きで普通のオペ室麻酔科医として働く分にはまだまだやっていけると思いますがフリーランスというジャンルは廃れていくと思っています。
ぼちぼち専門医の人達は今の売り手市場な状況で好条件を引き出してさっさと就職するのがいいでしょう。そして週一くらいでバイトに行けばいいんです。部長になっちゃえば自分のところにバイトきてもらう代わりに相手のところに行けばいいわけで自分の外勤先は絶対キープできますよ。たぶん収入もフリーランスで働くのとそんなに変わんないと思います。
節税はできませんけどね。。
業務委託契約は黒なのでどうせ給料でもらうとなるとフリーのメリットもあんまりないです。
地方に行って思いましたがやはり医者は開業するのが一番です。
ライバルのいない所で開業、これが最強です。
なので地方出身者は麻酔科医なんかならずに開業できる科に行くことをお勧めします。
入局は地元にしましょう。地元のコネはとっても大事です。
すごく保守的な意見のようで大変恐縮ですが、色々目新しいことをやってきた結果ここに行き着きました笑
自分は新しいことにチャレンジするのが趣味ですが麻酔はもう保守的でいいかなと思ってます。
なのでぼちぼち就職します!
そしてブログのタイトルも常勤麻酔科医のブログに変更します!

嘘です笑
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最新版:麻酔と業務委託契約。 悲報です・・・

ご無沙汰しております。
麻酔と業務委託契約についての最新情報です。
悲報ですので皆さん心してお読みください。
まあ、あんまり関係ある人はいないでしょうけど。。
まず結論です。
厚生労働省は麻酔を業務委託契約で行うことは認めないそうです。
以上終了。。。。

実はグレーゾーン解消制度というものを使って厚生労働省に麻酔を業務委託契約で行う事業計画を作って問い合わせました。
事業の詳細な内容はめんどくさいので書きません。
グレーゾーン解消制度についても適当に調べてくださいね。
ネットに書いてます。
最初に書類を提出したところ、まずは事前相談に来て欲しいと言われたので、弁護士と一緒に実際に厚生労働省に行って担当さんと話しました。
話した時はそんなに悪い感触ではなかったのですが、その後のやりとりで業務委託契約は厚労省としては認めないという連絡がきました。
そこで厚労省が根拠だという資料などを送ってきましたが、正直ピントがずれているというか納得のいく返答ではありませんでした。
そのうち居留守を使っているのか連絡も取れなくなりまして、こちらもこれ以上議論する気が無くなり撤収という形になりました。
担当者がめんどくさいので握り潰そうとしているのか上の指示かはわかりませんが、一応厚労省全体としての見解だということでした。
しかし、返答の期限は全く守らないし、日本のお役所の仕事振りがよくわかりました。
いやー、この話はなかったことにしようという強い決意を感じましたね。
このままグレーゾーン解消制度を使って書面で公式に見解を出させようかと思いましたが、業務委託契約している医者が全員オフィシャルに真っ黒になるのもかわいそうなのでやめました。。。
とはいえ麻酔に限らず医療行為を業務委託契約するのは認めないとメールではっきり書いてきたので私は絶対にやらないことにしました。
あんまり業務委託契約でやってる人はいないのかもしれませんが、法人であろうが個人であろうが出来高だろうが一人麻酔だろうがグレーではなく黒ということです。
麻酔の業務委託契約は黒ですのでこれからは必ず給与でもらいましょう。
正直、理論としてはあまり納得いきませんし弁護士も法的解釈には疑問を持っていました。
裁判で戦えばどうなるかわかりませんので勇者は戦ってみてもいいかもしれませんが。。まあ、そこまでする人はいないでしょう。
自分としてはこれからも奴隷として頑張りなさいという厚生労働省様からのありがたいメッセージと思い頑張っていこうと思います笑







隠れVSD

今日はちょっとまじめな話。
不安定狭心症と僧帽弁逆流で緊急手術がありました。
他院からバルパン付きで搬送されてきてたけどバイタルはそこそこ落ち着いてる感じ。
さらっと麻酔導入してCVとガンツのシースを入れました。
ここまではいつも通り。
そんでもってガンツをスルスル入れていったところガツンと圧が上昇。。
たまに見やすいようにモニターの肺動脈圧のスケールを変えてもらうことがあるのでMEさんが気を利かしてくれたんかなと思って進めていくとまた心房のような圧波形。
一周したようなのでもう一回やり直したところまたもガツンと圧上昇。。
よくよく圧を見ると収縮期70。。スケールのせいじゃないね。
やばいじゃないの。
なんかバルパンサポートなしの左心系の圧みたい。
心室中隔ぶち抜いたかも。。。
ただ、他のバイタルサインは変化なし。
とりあえずガンツは上大静脈に置いといて経食道心エコーでのぞいてみました。
4チャンバーでは穴は見えないね。
でもRVOTのあたりに妙なジェットは見えてる。
大動脈の下あたり?膜様部?
しつこく4チャンバーでカラー乗っけて探すとちょっとVSDらしきカラーを発見。
VSDジェットのせいで圧変化がすごかったのかガンツで損傷したのかわからなかったので心臓を開けた後で見てもらいました。
どうも長いことジェットを浴びてたような痕跡が右心系にあったようで、はっきりした欠損や損傷は見当たらなかっとのこと。
小さいVSDが術前からあったようです。
久しぶりに焦ったわ。
その後ゴッドハンド先生がガンツを進めてみましたがやはり同じようにガーンと圧が上がって肺動脈に入らないという状態になったようで留置をあきらめました。
いや、本当にたまげたわ。
たまげすぎてスマンスマン、スマンガンツって言えなかったよ。
合併症じゃなくてよかったわい。

AMIからのMR

先日、当直中に循環器内科と心臓血管外科の先生が何やら難しい顔をして相談しておりました。
そうゆう時はえてして急患だったりするので覗きに行くとどうやらAMIでPCI中に急にショックになり左心不全になった患者さんがいたようです。
確かにレントゲンを見ると肺水腫。。
循環器内科は急性のMRを疑っていてオペしたほうがいいんじゃないかといった雰囲気、
ただ胸壁の心エコーではプロラプスはありますがどう見てもmild MRといったところでした。
ただ、ジェットは中隔方向に吹いておりそこは麻酔科的にはちょっと微妙なところ。。
心臓血管外科はAMI後だしエコー所見が弱いのでちょっと様子見でいいんじゃないかという雰囲気でした。
流れでスワンガンツカテーテルを入れて欲しいという依頼があったりしたので首を突っ込んでましたが個人的にはCI低いけど虚血と拡張能障害とかでCHFだろうからとりあえずIABP入れて様子を見てればいいんじゃないかという気がしてました。
でもちょっとはよくなりましたが思ったほど改善しません。
酸素化も悪くなり尿量も低下したのでこれはしょうがないということで緊急オペになりました。
挿管してTEEを入れてみたら心房中隔に沿ってジェットが心房内をぐるっと回ってる状態でした。
バリバリのsevere MR。。。
こりゃ良くならない訳だわ。
やっぱり経胸壁心エコーでのM弁の評価は限界があるということがよくわかりました。
結局乳頭筋断裂による急性MRでした。
とにかく判断に迷う症例でしたが速攻で挿管、IABP、そしてTEEで確定診断をするべきだったかなと思います。
でも比較的早い判断を外科ドクターがしたので良かったかな。
やっぱり迷ったらTEEだわー。



ランドマーク法で鎖骨下CV

今行っている循環器病院ではICUもちょっと見たりしてます。
そして心臓血管外科ドクターからの依頼で病棟やICUで患者さんにVやらAライン、CV入れたりバスキャス入れたりもします。
時に循環器内科のドクターから Af患者さんの経食道心エコーからのDCなんかも頼まれたりします。
まあ、なんでも屋さん的なポジションですね。
なかなかサービスのいい麻酔科だと思いますわ笑
CVってエコーガイドが全盛の中、こちらの病院でCV入れるときはランドマーク法です。
気合いで割と鎖骨下に入れてましたが、先日やったら全く当たりませんでした。
鎖骨の下に腋窩動脈はバリバリ触れてるような人でその横に静脈がありそうな触り心地だったんですが、まさかブラインドで針を立てて刺すわけにもいかず教科書通りのアプローチをしましたがさっぱり当りません。
ちょっと粘ってみたけど合併症を作っても嫌なので結局右内頚静脈から入れちゃいました。
虚脱してたのかなんなのかわかりませんが参りました。。。
まだまだ修行が足りないということですね。
頑張りましょう。



プロフィール

Author:フリーランス医師
クアラルンプール在住のフリーランス医師。
憧れのゴッドハンド先輩を目指しPTEeXAM、JB-POTを取得。心臓血管麻酔とTEEに打ち込んでいた大学時代…。
その後フリーに転身し自由診療クリニックを共同開業し二毛作麻酔科医となる。さらにはMM2Hを取得後マレーシアへ移住しPerpetual traveler麻酔科医を目指す。関東、東北、東南アジアを飛んで回るジェットセッター麻酔科医となり移動距離だけは日本一となる。
現在は恩師であるゴッドハンド先生のもとに再入門。
本文中にはフィクションもだいぶ含まれおります故、ご注意ください(笑)

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